多良地区の四季と自然 |
多良には日本の原風景ともいうべき自然があちこちに残されています。
深山の奥深くたたずむ巨樹、神秘的な滝、門扉のように切り立った崖……
この豊かな自然を多良の宝物の一つとして、いつまでも大切にしたいものです。
写真提供・協力 松岡貞夫さんほか
※本ページの写真については編集部セレクトです。
なお、滝や巨樹についてはほとんどの箇所について散策ルートがなく、地元の方の案内なしでいくことは非常に危険です。
残念ながら、現在はまだ地元ガイドなどの組織がありません。
とりあえず、画像と文章による紹介ということでとどめさせていただきますので、御了解ください。
上石津地域事務所の玄関フロアに多良地区の大きなマップがあり、その中でも滝や巨樹の紹介をしております。
◆市指定記念物(天然記念物)
足谷のコウヤマキ(前ケ瀬)
山の斜面に根を下ろし、ただ1本だけ巨大に生育しています。
幹の途中より9本の太い枝が四方八方に広がり、根本は空洞のようになっていますが、樹勢は非常によく、辺りを圧してる珍木です!
幹周囲:4.15m
樹 高:23m
枝 張:東西約25m 南北約25m
◆上多良区 白拍子谷の碑(南部)
慶長5年(1600年)の関ケ原合戦の時、鳥頭坂付近の激戦で島津豊久公は、負傷を負って部下に介護されながら勝地峠を越えました。
しかし、傷は重く遂に白拍子谷で自刃して果てました。
昭和58年(1983年)堂木谷工区として圃場整備され、平成12年(2000年)白拍子谷に案内標が建てられました。
◆史跡 アカシ象の足跡化石(堂ノ上)
平成17年に須城谷(上多良地内)で発見された120万年前の象の足跡化石です。
その後、平成20年には160万年前の象の足跡化石も発見されています。
太古には、この辺りは「東海湖」と呼ばれる広大な湖の縁にありました。
◆鍛冶屋川と上鍜冶屋のおいしい清水
鍛冶屋谷から流れ出て奥・谷畑・上鍛冶屋の集落のそばを流れ、下多良で牧田川に合流する鍛冶屋川沿いは散策するのにとても気持ちの良い所。
上鍛冶屋の集落内にある清水は昔から野菜洗いなどに使われてきました。飲料として使うこともできる、とてもおいしい天然水です。
◆上多良のシイ
三郎左衛門屋敷跡に立つ椎の木。大垣市の天然記念物。三郎左衛門とは代々上多良の井之内地区に栄えた名家であったと伝えられています。シイの木の下のところにはお地蔵さまがあり、今も8月の地蔵盆には上多良区の人々によって、大切にお守りされています。
◆松之木インターの桜
春になると松之木インターから松之木の集落にかけて、ピンク色の桜の道ができます。はるかかなたに鈴鹿の山々をのぞむことのできる、多良の絶景スポットの一つです。
◆谷畑のシンボル
谷畑の入口にある欅の巨木。
樹勢は盛んで、
集落を見守るかのように立っている雄々しい木です。
◆前ケ瀬の藤
昔、前ヶ瀬渓谷には、地域の人たちによって藤の吊り橋がかけられていました。現在はめぐみ橋と呼ばれるコンクリートの橋になっていますが、経年変化が良い味を出しています。めぐみ橋付近は5月ごろになると見事な紫色の花房をつけた山藤に覆われ、秋にはモミジが色づく多良の隠れた景観スポットです。
◆奥・津島神社のスダジイ
奥地区の氏神津島神社の社叢は、全体が大垣市の天然記念物に指定されていますが、中でも社殿の横にあるスダジイの巨木は圧巻。推定樹齢は不明ですが、かなりの歳月を生きてきたと思われます。
津島神社の境内には、江戸時代、多良の農民が髙木家に対して起こした弘化一揆の碑がたっており、まさに歴史の生き証人と言えるかもしれません。
◆大洞谷 三の門上流
太古の地球を思わせる切り立った巨岩に挟まれた谷。
◆紫陽花ロード(祢宜上)
野無坊平にさしかかる道路沿いに植えられた紫陽花、今では地域の名所の一つになっている。
企画・制作 多良地区まちづくり協議会 広報部会
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